ママと子供のためのヨガレッスン

星座神話

天秤座

最近ではなかなか目にすることもなくなりましたが、

昔は物の目方をはかるときには天秤がよく用いられていました。

ご存じのように片方には品物を、もう片方には分銅などを置いて

重さをはかったものです。

ところで神話の世界の天秤は何をはかったのでしょうか。

実は人の魂を秤にかけ、その善悪をはかったのだそうです。

天秤の持ち主は正義を司る女神アストライアでした。

もめごとがあるとアストライアは間に入り、両者の魂を天秤にかけました。

すると悪い方は一瞬にして下がり、良い方は持ち上がります。

これで簡単にどちらが悪いのかわかります。

いくら弁舌が通っていても、あるいは逆に口べたであっても善悪は一目瞭然。

「正義は必ず勝つ」というわけです。

ところで神話によればこの世は金・銀・銅などの

いくつかの時代に分けられるのだそうです。


最初は黄金時代。神も人間達も地上で仲良く暮らしていた平和な時代です。

争いごともほとんど起こらず、たまにいざこざがあっても

アストライアがすぐに解決してしまいます。

この時代にアストライアの天秤が使われることはほとんどありませんでした。

続いて銀の時代が来ます。

この時代になると人間は次第に争いを始めるようになりました。


強い者と弱い者が生まれ、虐げられるような人もでてきます。

それを見て人間に愛想を尽かし天上の国へ

帰ってしまう神が続出するようになりました。

人間は神に見放されてしまったのです。

しかしアストライアは違いました。

辛抱強く人間を見守り、正義を助けながら何とか世の中を

平和にしようと努力していたのです。

にもかかわらず人間はどんどん悪くなっていく一方でした。


それまで争いはあっても決して殺し合うまでに至らなかった人間が互いに憎み合い

親兄弟でさえも殺し合うようになってしまった時代。これが銅の時代です。

ただ、銅の時代の次には神と人間の間に生まれた

英雄達が活躍した時代がありました。

そこではアストライアも幾分ほっとしたに違いありません。


しかし英雄達も去り、次の鉄の時代に入ると人間は

また殺し合いを始めるようになりました。

しかも今度は集団での殺し合い、つまり戦争を始めてしまった。

こうなるといくらアストライアとはいえ手に負えなくなります。

何しろ毎年毎年殺し合いがあちこちで大量に起こるわけですから

天秤ひとつでとても善悪をはかっている余裕などありません。

ここまで人間は堕落してしまったのです。

悲しい気持ちのままとうとうアストライアは

天高く神の国へ帰ってしまいました。

そしてそのまま星座になったといいます。

アストライアの手放した天秤は持ち主と別れ、天秤座に姿を変えて

まるでわたしたちの堕落を咎めるかのように地上を見下ろしています。



金星(ビーナス)を守護星に持つ天秤座は洗練された美を
その中に持つといわれています
一般的に言われる天秤座の代名詞のような「優柔不断」
これは神話のアストライアが示すように争いごとを
好まぬところからきているように思います。が果たして…?
議論が好きな天秤座はたくさんいるように見受けます。
ああいえばこういう。アマノジャク。
それは言葉をやりとりする時間を相手と共有する、
すなわち時間を「分かち合う」一種のコミュニケーションツールなのだ
ということを相手はわからなければならないでしょう。
深っか~い意味はなくともそれが天秤座。
よい性格です(嫌味じゃないですヨ)
本来の天秤座の使命。「善悪の観念をコントロールし、秩序を守る」
なぁーんていうと固くて肩が凝りそうですよネ。
いいんです。いいんです。天秤座的性質を持つ人は風の様に
フワリ漂いながら明るい場所に向かえばいいんです
そう、色とりどりの風船のようにそれを見る人々の笑顔を誘いながら。
決して自分の「疑念」に「疑念」を持って萎んでしまわないようにして下さいね。




12星座


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